このページでは、人だけでなくペットも快適に過ごせる環境づくりに役立つ設備を紹介しています。注文住宅の設計を考える際に、ぜひ参考にしてみてください。
かつては、犬をはじめとしたペットは、庭などに設置した犬小屋で飼うのが一般的でした。けれども、ここ数十年で人とペットの暮らしかたは大きく変わってきています。ペットを家族の1員として扱い、屋内で一緒に暮らす人が増えています。その場合、ペットが快適かつ健やかに過ごせるような工夫が必要です。屋内編と屋外編に分け、ペットと楽しく暮らせる家づくりのポイントをいくつか説明していきます。デリケートな種類の犬や猫の場合は、かかりつけの獣医への相談もおすすめです。
普通のフローリングは、犬や猫にとっては歩きづらい材質です。滑らないよう、踏ん張りながら歩いたり走ったりしなくてはならず、関節を痛める原因となってしまいます。少なくともペットが頻繁に利用するスペースの床は、滑りにくくするためのコーティング加工が施された床材を選ぶようにしましょう。
犬や猫のストレスを減らすためにも、室内の湿度は一定に保たれていることが理想的です。エアコンだけでなく、湿度を調節する機能のある化粧壁材なども便利です。
屋内でペットと暮らす場合、トイレなど、どうしても気になるのが臭いです。天井埋め込み式の空気清浄機や消臭壁紙などで、より快適な室内環境をつくれます。
家の中にはキッチンのように、犬や猫にとって危険な場所もあります。目を離したすきにケガをすることのないよう、入ってほしくない場所にはペットゲートを設置しておくと安全です。
走り回ったり遊んだりするのが大好きな犬や猫。けれども、充分に体を動かすスペースがないと、運動不足に陥り、ストレスがたまってしまいます。散歩を毎日たっぷりと行うのが難しい場合は、ドッグランを設けてあげると良いでしょう。土地の広さにゆとりがなければ、屋上をドッグランにする方法もあります。
遊んだあとや散歩から帰ってきたあと、庭や屋上で利用可能なシャワーがあるととても便利です。大型犬などの場合、屋内のバスルームに連れていくのはひと苦労ですし、臭い対策◎。できるだけ家に入れる前にきれいに洗っておくほうがよいでしょう。
急に外へ飛び出すのを防止するためのフェンスを設置しておきましょう。隣家の敷地へ飛び込んで迷惑をかけたり、道路上で交通事故に遭ってしまうのを防ぐのに役立ちます。